10106がメンバーのAカルテットでは、今ベートーベンの弦楽四重奏曲No11を練習している。実はAカルテットが結成当初、最初の練習に選んだ曲はベートーベンのNo1だった。今はNo11、練習は順調、選曲は成功したようだ。そのあとはNo13を考えている。クラシック界では「ベートーベンに始まり、ベートーベンで終わる」という言葉もある。Aカルテットには当面の目標ができたようだ。10106が若いころ、無人島にレコードを一枚持っていくとしたらどの曲にするか?という質問について書かれた本を読んだ記憶がある。その答えには、バッハの無伴奏チェロ組曲、モーツアルトのレクイエムと並んで、ベートーベン後期の弦楽四重奏曲が上位に選ばれていた。老音楽家たちで構成しているAカルテットにはとっておきの選曲となりそうだ。
次に楽器を持つ時間が減少する件!これはどうしようもないと当初は相当落ち込んだ。しかし、喜べ!練習機会が少なくなってから、練習が毎回楽しいイベントに変わっていた。集中力も上がる。前の練習で修正、対処できたことを忘れていたことで、毎回楽譜と新鮮に向き合える。さらに、同じ曲を長い期間をかけて練習することで、曲をより深くまで味わえるという新たな魅力にも気づいた。10106も若いころにはよりたくさんの曲と出会うことが楽しかった。しかし、音楽と向き合う時間が少なくなった今、充実した時がかえって増えたのかもしれない。
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