となりの音楽家

ひとりごと

コンピューターとのお付き合い
となりの音楽家のお友達、山の音楽家の小リスさん。

 

  最近、将棋界で事件が発生した。高段者のM棋士が将棋のコンピューターソフトでカンニングをしているらしいとの疑惑があり、M棋士の一定期間の出場停止と今後の防止対策が検討された。近年、将棋、囲碁ソフトの進歩は目覚しい。世界屈指の人間のプロと互角かそれ以上、チェスやオセロではソフトがすでに人間を凌駕しているとも言われる。10106も若いころは勝負事に嵌まっていた時期もあったが、今は勝負ごとからは引退、たまに将棋、囲碁のテレビ番組を眺める程度である。しかし、今も昔も超一流の名人の技には憧れと羨望があるのは変わらない。

  さて、10106の日常はといえば、仕事ではパソコンと睨めっこしている時間が大半を占める。余暇も今もこのようにパソコンで文章を書いたり、情報を得たり、遊んだり、、、音楽を聴くのさえ、動画サイトを利用する機会が極端に増えている。コンサートの準備、連絡、チラシやプログラムの作成、録音音源の編集、CD作成まで
、いたって重宝している。10106は昔から編曲もしていたのだが、写譜や手書きの必要がなくなった今、五線紙は本棚の片隅で茶色く変色してしまっている。 (^^ゞ

   

  このように10106もパソコンの恩恵に与かってはいるのだが、少なからず、不安も感じている。コンピューターは忘れない、疲れない!たまに壊れはするが、バックアップがあれば大丈夫!知能ゲームではすでに先んじられているが、いずれは人間の活動すべてで上回る能力を持つのではないだろうか?子供のころ読んだ「ガリバー旅行記」の「ラピュタ」の記述を思い出した。

  しかし、それはまだ先のこと…クラシックの音楽界では先人が閃き、纏め上げたすばらしい作品群を味わいながら表現する。そして聴いて楽しむ。さらに、ああでもない、こうでもないと語り合う。まだまだ、楽しむ時間は十分残されているように思う。そのために、コンピューターをせいぜい利用しようではないか。

  最近の若い演奏家のレベルは飛躍的に上がっている。これも一流の演奏家の演奏が手軽に見聞きできるという環境の恩恵であろう。しかし、若い演奏家の技術的にハイレベルな演奏より、技術的には完璧とは言い難い往年の名手の演奏に感動するのは、10106だけではないように思うのだが、、、

  あなたはコンピューターとどのように付き合っていますか?

  (10106: 2017.3/10)  

となりの音楽家ひとりごと

年齢と演奏:2004.5/5

グリーグとシベリウス:2005.9/21

オケのヴァイオリン:2006.5/22

練習:2007.10/1

アガル:2007.12/10

モーツアルト:2008.7/1

クロイツェルソナタ: 2009.6/1

OBオーケストラ:2014.5/20

ガブリエル・フォーレ:2014.10/1

ラッスンゴレライ:2015.3/15

カーリング:2016.3/28

日曜美術館:2016.8/1

器用な人、凡人、不器用な人:2016.10/10

 

 

 
山の音楽家のひとりごと

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歯と肩当て 2001.5/20

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弦 2001.9/17

一弦琴 2001.10/27

室内楽の楽しみ 2001.11/24

コンサートの楽しみ 2002.1/1

音楽家の冬 2002.1/30

演奏会場の響き 2002.4/7

純正調と平均律 2002.5/18

録音 2002.6/10

音楽の大きさ 2002.8/2

 


 
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