となりの音楽家

ひとりごと

器用な人、凡人、不器用な人
となりの音楽家のお友達、山の音楽家の小リスさん。

 

  NHKテレビで「ヨーコさんの言葉」という番組がある。エッセイを絵本風に仕立てた5分ほどの番組で、10106のお気に入りとなっている。先日「才能ってものね」が放送された。内容は何人かの集団があれば、その中で最初からずば抜けている人がいる。しかし、大部分は凡人。凡人は周りの凡人の間で競い合い、がんばっては見るのだけれど、結局、才能のある人には全く歯が立たない。作者も語学が好きで大層努力はしたのだけれど、残念ながら凡人の域を超えられなかった。でも何とかやっていこうやと凡人たちにエールを送っている。とはいっても「ヨーコさん」のエッセイの才能はさすがだと笑っちゃうのだが、、、 (^^)

  10106はというと昔からスポーツが好きだった。しかし、どうも器用な人、凡人、不器用な人と分類すると残念ながら不器用であった。子供のころスポーツ面では相当がんばってはみたのだが、凡人の下の方までしか辿り着かなかった。ただ、ヴァイオリンの方はなぜかラッキーにも凡人からのスタート!
好きなのも手伝って今は何とかようやく凡人の上の方までは辿り着けたように思う。

  10106は仕事面でも手技的な仕事が好きだ。私ぐらいの年齢(シニア世代)になると、手技的な仕事に携わっている人は多くない。足腰はすでに使い物にならないが、視力と手先は何とか凡人なみに使えるので、瞬発力や持久力、注意力が衰える中、経験で何とかカバーして?いまだに若い人と張り合っている。 (^^ゞ

   

  10106は音楽や仕事面でこれまで多くの初心者と出会ってきた。まず基礎をレクチャーするのだが、そのとき明らかに器用な人、凡人、不器用な人と分かれる。稀だが器用な人に出会うといつも驚嘆する。重要な(凡人にとっては必須の)こつを教えなくとも、できてしまう。プロの教師の目線からはどうなのだろう?生徒としては逸材だ!こうしたらいい!ああしたら!と教えれば何でもすぐにできてしまうのだ。どのような心境か?その後その生徒はどうなったか?教師の友達に是非とも聞いて見なければ、、、

  10106の見渡せる範囲では、器用な人はその後どうなったか?一概には言えないが、器用な人は飽きっぽい。 何でも器用にできてしまうからか?一つの手技にこだわらず、すぐに別のことをはじめてしまい、一つの手技を極める方向には進まない人がほとんどである。凡人の立場からは大いにもったいないと感じるのだが、、、そういえば、趣味の世界に嵌まるツボは「簡単には上達しないが、続けていれば少しづつ進歩すること」と、どこかで聞いたことがある。

  周りの凡人と不器用な人がどうなったか?音楽、楽器の面では、とりあえず長年続けている人達はというと、「好きこそものの上手なれ!」不器用な人も凡人レベルに達しているし、凡人もそれなりに上達、皆さん楽しんでいる。しかし、皆さんどなたも器用な人(最上級のプロ)のレベルにはほど遠いのだが、、、 (^^ゞ

あなたは続けて楽しんでいることがありますか?凡人も不器用な人も、好きなことさえあれば人生の味わいが深まるように思うのだが、、、

  (10106: 2016.10/10)  

となりの音楽家ひとりごと

年齢と演奏:2004.5/5

グリーグとシベリウス:2005.9/21

オケのヴァイオリン:2006.5/22

練習:2007.10/1

アガル:2007.12/10

モーツアルト:2008.7/1

クロイツェルソナタ: 2009.6/1

OBオーケストラ:2014.5/20

ガブリエル・フォーレ:2014.10/1

ラッスンゴレライ:2015.3/15

カーリング:2016.3/28

日曜美術館:2016.8/1

 

 
 
山の音楽家のひとりごと

ピアノ展示会 2001.4/10

歯と肩当て 2001.5/20

ホールと演奏家 2001.6/20

音楽家の夏 2001.8/19

弦 2001.9/17

一弦琴 2001.10/27

室内楽の楽しみ 2001.11/24

コンサートの楽しみ 2002.1/1

音楽家の冬 2002.1/30

演奏会場の響き 2002.4/7

純正調と平均律 2002.5/18

録音 2002.6/10

音楽の大きさ 2002.8/2


 
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