日曜美術館はNHKの教育テレビチャンネルの日曜、朝9時からの放送されている。ウィークデーには仕事のある10106にとっては、日曜日はゆっくり音楽と向き合え、ヴァイオリンと戯れることができる貴重な一日となっている。
年齢とともに日曜日も早く目覚めるようになった今日この頃、この時間帯はいかに過すかか悩ましい!「朝早くからヴァイオリンを鳴らすのもご近所迷惑だろう」と思い、テレビチャンネルをこの日曜美術館に合わせて眺めている。どうもここ最近10年以上、自分にとっての最高視聴率番組となっている。
日曜美術館の放送内容は注目されている美術展に焦点を当てて、作家と作品を紹介することが多い。紹介される美術の内容は美術展と同様に絵画が大部分を占める。先日、フランス近代の画家、印象派のクロード・モネの放送があった。そこで印象派の語源ともなった「印象、日の出」の最近の調査で発見された新事実が紹介された。「印象、日の出」には、それまで西洋画では必須とされてきた下書きの線が存在しないとのこと、、、
そうなんだ!しかし、よく考えると日本画には下書きがない。この時代日本は開国当初。日本文化が急速にフランス(パリ)に流入した時期に当たる。日本画もしたり。明治維新以来、日本は西洋の文化を貪欲に吸収した一方、日本の文化も西洋に還流して大きなインパクトを与えていたと改めて驚いた。