となりの音楽家の ひとりごと |
クロイツェルソナタ |
|
今、ヤナーチェクが作曲した弦楽四重奏曲“クロイツェルソナタ…”に取り組んでいる。“クロイツェルソナタ”とはベートーベンが作曲した有名なヴァイオリンソナタである。この曲の目玉はなんと言っても第一楽章であろう。ヴァイオリンとピアノが肉薄し、激しくせめぎ合う。 ロシアのトルストイが書いた小説に“クロイツェルソナタ”がある。その小説の中心人物は封建的なロシア貴族。貞淑さを求め、関係も冷え込んでいた妻が、ヴァイオリン二ストと“クロイツェルソナタ”を演奏する時に垣間見せた生き生きとした表情から、彼の心の奥に不倫の疑惑が生じる。疑惑は彼の中で増殖し、ついには妻を殺してしまう。その心情を赤裸々に語るといった内容となっている。 |
|
ヤナーチェクはこの小説からインスピレーションを得て作曲したのが、弦楽四重奏曲“クロイツェルソナタ…”である。
|
||
|
||
(10106: 2009.6/1) |
となりの音楽家のひとりごと |
|
山の音楽家のひとりごと |
|
![]() |
トップに戻る |