トリオ・ラ・モンターニャ

TLMノート

  春、そしてコントラバヒッシモ

 

コントラバヒッシモと挌闘する

  初めてトリオ・ラ・モンターニャ(TLM)ピアソラを演奏したのは4年前の1997年、曲はヴェノスアイレスの春だった。この曲はポピュラーだがけっこう難曲だ。変拍子が何ヶ所かあり、それもパートごとに異なっている。はげしいリズムのせめぎ合いがピアソラの魅力ではあるが、演奏者にとっては演奏するたびにスリリングであり、いつも刺激的である。その後、年に数曲ずつレパートリーが増え、10曲を超えた。少しまとまったのでピアソラコンサートとして発表しようと、今年トリオ・ラ・モンターニャ、ピアソラコンサート 2001として開催することとなった。メンバーは燃えている。

  練習は月に1、2回、土曜日の午後に音楽喫茶“山”で行なっている。(練習は公開している。練習予定などの問い合わせは音楽喫茶“山”まで)もっか一番力を入れているのはコントラバヒッシモだ。この曲はピアソラが自らの五重奏団のコントラバス奏者エクトル・コンソーレのために作られたとされる。コントラバスはカデンツァで始まり、その後もソロ、ソロの連続でまったく息つくひまがない。いつもはリズムセクションが多く、他の二人を冷静に観察している I も10分間の曲が終わるころにはいつも汗だくであり、なかなかの見もの、いや聴きものである。この曲は6月に奈良市で開かれる closed のコンサートで初演される。もちろん今年8月と9月に開催されるトリオ・ラ・モンターニャ、ピアソラコンサート 2001でも注目の一曲だ。(2001.5/20)

   

音楽喫茶“山”にて